計画地の目の前には緑道が続いており、四季を感じる自然豊かな敷地である。天井高さ3300のリビングは、正面側は床から天井までの大きなガラス面によって内外が一体となり、春には大きな桜が手に取れるかのように目前に広がる。屋上に設けたテラスでは、夏にはバーベキューパーティーを開く事もでき、友人や家族など皆が集まれる住宅である。外壁は本実の杉板型枠と白塗装のシンプルな構成でまとめ、壁と屋根はスリットで切り離すことで視線が抜ける軽やかな外観となっており、住む程に住み手の色が染み出てくるこの住宅は、街に対しての印象となり、周囲の風景と共に育つのである。