金沢市中心市街地の真宗大谷派金沢別院(東別院)境内に建つこども園。数百年の歴史を持つ東別院は金沢の街の発展と密接な関係を保ってきた。本堂を中心に境内と一体となった園庭を設け、それを囲むように園舎を配置した。園舎の外側には金沢の街並みが連続して広がっている。園舎は木造平家で、長い軒下空間を有し、内部は日本の伝統家屋の土間空間を取り入れ、外部の軒下とあわせて北陸の冬であっても子供達が思い切り活動出来る自由な遊び空間をつくりだしている。中央の遊戯ホールは隣接商店街のイベントに合わせて地域に解放できる構造となっており、子供達の笑顔が東別院と金沢の街・住民との新しい関係を築いていくことを願った。 共同設計:ジャクエツ環境事業